四姑娘山 (中国、四川省) |
四姑娘山 (Sigunian Shan)、 6250m大姑娘山より |
中国に駐在員として住んでいた時にチョッとした山くらい登りたいなと思っていた。個人で登山に行くのは面倒で、日本からの登山ツアーに参加した方が手っ取り早い。そこで夏休みを利用して日本のある山のツアー会社に申し込み、大姑娘山ツアーと上海から合流した。 四姑娘山山群は四川省にあり、四姑娘山6250mを最高峰として、三姑娘山5355m、二姑娘山5276m、大姑娘山5025mと連なる。何故か長女の大姑娘山が一番標高が低く、末娘の四姑娘山が一番高く美人である。 四姑娘山は1981年に同志社大学隊が初登頂した。また南壁(写真で見える壁)は1992年に広島山の会隊が初登攀している。 四姑娘山は本来はピークの名前であるが、最近はこのエリアの総称としても呼ばれている。ブルーポピーをはじめとして高山植物が大変豊富にあり、風景のきれいなエリアである。周囲には5000m級の山の未踏の岩壁も沢山あり、外国のクライマーにも人気がある。 大姑娘山は登山としては簡単な山である。標高は中国の登山ガイドブックの「中国登山指南」では5355mになっているが、5025mが正しいようだ。 前述のように四姑娘山エリアは高山植物の宝庫である。いたるところお花畑だらけと言ってよい。ケシ類や、プリムラ(サクラソウ)、リンドウなどと種類も多く、ヒマラヤと似た高山植物が多い。当時はこのエリアが有名になる少し前のため人はそれほど多くは無かった。道が定かでないところを、こんな所を歩いていいのだろうかと思いながら花を踏みつけながら歩いてしまった。急激に発展し、観光地も開発されている中国の今、最近はもっと変わっているかもしれないが、あの美しい自然は保ってほしいものだ。 なお、高山植物の名前は写真がそれほど鮮明でない(葉っぱがよく分からない)のと、あれから7年が過ぎ、植生の環境を余り覚えておらず、更には植物名をきちんと調べようという根気がなくなったため属程度にした。 2008年の四川大地震の震源地は、我々が成都から四姑娘山の麓の日隆に行く途中に見学した、大熊猫(パンダ)苑の近くである。大熊猫苑は臥龍にあり、パンダを繁殖させている。数十頭のパンダを飼育しており、子パンダと一緒に写真を撮ることもできる。地震の時にパンダの何頭かは逃げ出し、多くは保護されたが死んだパンダもいる。私と記念写真を撮ったパンダは今どうしているだろうか。また、帰りに見学した都江堰周辺も地震で大きな被害にあい、日本でも大きく報道されていた。何か複雑な気持ちである。 |
|
|
成都から日隆への途中、臥龍の大熊猫苑(パンダ園)入口 |
臥龍の大熊猫苑のパンダ |
臥龍の大熊猫苑のパンダ |
巴郎山峠(4487m)を越え、日隆の手前の四姑娘山群の展望台 |
パンダと一緒に記念撮影 |
日隆のホテル(雪源賓館)の小姐 |
|
|
日隆の街並み。昔は何もない寒村だったらしい |
日隆の家並み。蔵族(チベット族)の伝統的な住居と思われる |
|
|
日隆からの緩やかな登り |
チベット仏教のチョルテン |
老牛園子のベースキャンプ。標高3600m |
中央が大姑娘山、5025m。左側のコルから登る |
|
|
左から2番目が地元の蔵族のガイド、3番目が中国の旅行社のガイド |
巴郎山方面の山 |
|
|
五色山、日月宝鏡境方面? |
婆繆山方面? |
第1キャンプ(4300m)から高度順応で、大姑娘山へのコルで休憩 |
北西方面?周囲の山の名前はおろか、方向も全く分からなくなった |
第1キャンプからの高度順応で、大姑娘山まで登ってしまった。手にするは頂上に残されていた旗。重慶からの登山隊だろう。 |
下山途中。残雪がある。 |
翌日、第1キャンプから再び大姑娘山へ |
大姑娘山の二度目の頂上、中国人のガイドと。登山中、彼とズーッと中国語で会話をしており、急激に中国語が上達した。 |
大海子への下山路。高山植物がいたるところにある。 |
大海子。谷あいの湿原の湖 |
老牛園子のベースキャンプを見下ろす |
大姑娘山を振り返る |
下山時チョルテンで休憩 |
下山時チョルテンで休憩 |
四姑娘山は雲の中 |
右から大姑娘山、三姑娘山、二姑娘山、そして四姑娘山は雲の中 |
プリムラ(サクラソウ属)の仲間 |
ゲラニウム(フウロソウ属)の仲間 |
ロディオラ(イワベンケイ属)の仲間 |
アネモネ(イチリンソウ属)の仲間 |
プリムラ(サクラソウ属)の仲間 |
メコノプシス(ケシ科メコノピシス属)の仲間 |
メコノプシス(ケシ科メコノピシス属)の仲間 |
メコノプシス(ケシ科メコノピシス属)の仲間 |
ゲンティアナ(リンドウ属)の仲間 |
アスター(シオン属)の仲間 |
臥龍アスター(シオン属)の仲間だろうか? |
サキシフラガ(ユキノシタ属)の仲間 |
|
|
いつも判別に悩むクッション植物。ユキノシタ属? |
バラ科の感じだがこの写真では分からない |