プーンヒル、ダンプス方面の花

 Flowers in Poon Hill and Dhampus

 

Dhaulagiri 8167m, and Rhododendron from Poon Hill

    プーンヒルといえば、ダウラギリの眺めと石楠花が有名である。アンナプルナ�喫�や、アンナプルナ・サウス、マチャプチャレの眺めはポカラからとは全く異なる姿を見せる。
     真赤な色の石楠花はネパール語ではラリーグラスと言い、ネパールの国花である。 石楠花には沢山の種類があり、色も赤やピンク、黄、白色など様々な色がある。しかし、ネパール国花はあくまでもラリー、即ちネパール語の赤を意味するラリーグラスである。木の大きさは日本の石楠花に比べるとびっくりするような大木となる。
　　石楠花の花の時期は、標高によって2月頃から6月頃まで続く。例えば、サランコットの標高1600ｍ前後であれば2月下旬頃から3月にかけてであり、2000ｍ位であれば3月上旬から中旬、プーンヒルの3000m位であれば4月上旬以降が良い。4000ｍを超えると6月でも見られる。
    次に、日本の国花の桜もネパールでよく見られる。但し、ヒマラヤザクラの花期は10月から12月にかけて、つまり、冬の前に咲く。花の色はやや赤みを帯びて地味ではあるが、それでも日本人は桜の花を見ると嬉しいものだ。カトマンズ盆地の桜は排気ガスですすけているが、ポカラ近郊の山で桜は結構見られる。余り知られていないが、サランコットからやや西にかけて大きな群落があり、山がピンクに染まる。残念ながらその写真はない。ダンプスにきれいな桜があったので下で紹介する。

 

Rhododendron arboreum
 無鱗シャクナゲ、ツツジ科、ツツジ属
ゴレパニ付近、2800ｍ、4月初旬   

Rhododendron arboreum
 無鱗シャクナゲ、ツツジ科、ツツジ属
ポタナ、2０800ｍ、３月初旬    

 Rhododendron and Trekkers
タダパニ付近、2700ｍ、4月初旬   

Rhododendron arboreum and Magnolia sp.
シャクナゲとモクレン
ゴレパニ付近、2800ｍ、4月初旬    

 Rhododendron and Dhaulagiri 8167m
 プーンヒル付近、4月初旬
   ゴレパニからプーンヒルは全山、シャクナゲ林である

Daphne bholua var. glacials
コウゾ, ジンチョウゲ科、ジンチョウゲ属
ゴレパニ付近、2800ｍ、4月初旬
 コウゾはミツマタと共にネパール和紙の原料となる。日本へ札の原料として輸出したこともあるらしい。

 Pｒimuｌa denticulata
プリムラ・デンティクラタ、サクラソウ科、サクラソウ属
　ゴレパニ、2800ｍ、4月初旬

Cerasus cerasoides
 ヒマラヤザクラ、バラ科、サクラ属
 ダンプス、1600ｍ、11月初旬

 

＜プーンヒル・ダンプストレッキング＞
　プーンヒルとポカラとの往復だけなら普通4日間くらいでいける。さらにダンプスから迂回すると、日本人のツアーでは通常6日間位であろう。筆者の場合、これを3日間で歩いた。また、マオイストのバンダがあったため、帰りのナヤプルからのポカラへのバスやタクシーが使えず、ビレンタンティで宿泊せざるを得なかった。昔はポカラから先の自動車道路はなく歩いたために、翌日は話の種にと、ビレタンティからチャンドラコット、ノーダラ、サランコット経由でポカラまで一日で歩いて帰った。ポカラまで歩くなど物好きしかしないだろうが良い思い出となった。

　＜参考＞
 　  第１日　　ポカラ→フェディ（タクシー）→ダンプス→ランドルン（泊）
  　第２日     ランドルン→ガンドルン→タダパニ→ゴレパニ（泊）
    第３日　　 ゴレパニ→プーンヒル→ゴレパニ→ウレリ→ビレタンティ（泊）
　  第４日     ビレタンティ→チャンドラコット→ルムレ→カーレ→ノーダラ→サランコット→フェワ湖→レイクサイド 

 

 home

 menu