マチャプチャレ（Machhapuchhre) 6993mはネパール語で魚の尻尾という意味で、南西方面から見ると双耳峰が魚の尻尾を逆さにした形をしていることから名づけられた。従って、英語ではFish
tail と呼ばれる。ポカラからは魚の尻尾の形には見えないが、頂上付近が雪形から虎の横顔に見えるため、タイガー・マウンテンとも呼ばれている。
ポカラから見ると、アンナプルナ連山の中央に位置し、距離が他の高い山よりポカラに近いため、大きく優美な姿をしている。
しかし、ヒマラヤの他の山と同様に、ヒマラヤ造山運動の結果、山の形は見る方向により全く異なる。ここではそのいくつかのマチャプチャレの姿を紹介しよう。
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(1) Peace Pagoda 付近より 標高1150ｍ
1月撮影。手前の湖はペワ（フェワ）湖）、その向こうの小高い丘はサランコット。マチャプチャレの一番西（左）側の方から、アンナプルナ・サウス、アンナプルナ�機▲劵Ε鵐船絅蝓�マチャプチャレの東（右）に向かって、アンナプルナ�掘△修留Δ縫▲鵐淵廛襯吻犬�少しだけ見える。アンナプルナ�兇呂修留βΔ砲△襪�、上の写真の一番右側の高いピークである。
(2) Pokhara市内より 標高800ｍ
朝日のマチャプチャレ。11月２日撮影。この頃は空気が澄み、快晴の日が多く、ヒマラヤが一番きれいに見える。私はポカラからのマチャプチャレが好きだ。
(3) Dhampus より 標高1600m
11月初旬。手前はグルン・ビレッジ。ヒマラヤ桜が満開できれいだった（ネパールの桜は11月頃に咲く）。
(4) Dhampus 「月の家」付近より 標高1600m
11月初旬。ポカラから西に廻りこむと、マチャプチャレは段々鋭角的になり、魚の尻尾（双耳峰）が見えてくる。頂上付近は虎が向かって右に向いた顔に見えませんか？
（５）Kalikaより 標高1100ｍ
1月下旬。ダンプス方面と違ってこちらに来る人は少ない。ポカラから東に行くと、マチャプチャレは鈍角の三角形となる。雨季（モンスーン季）の雨が少なかったために（山は降雪が少ない）、乾季のこの時期は雪が特に少なかった。地球温暖化と共に将来、マチャプチャレの氷河はなくなるだろうと言われている。
（６）Poon Hill より 標高3193ｍ
4月上旬。太陽が昇る前の逆光と、ややモヤがかかっていたため撮影が難しかった。ポカラから見るマチャプチャレとは大分形が違い、きれいな双耳峰となる。
（７）Kuldhigarより 標高2500m
10月中旬。アンナプルナベースキャンプに行く道の途中。マチャプチャレから直線距離で約１１ｋｍ、西南西の方向である。
（８）Machhapuchhre Base Camp より 標高3700m
10月中旬。マチャプチャレから直線距離で約５ｋｍ、高度差が3300mあるため見上げるようになる。
（９）West Annapurna Glacier の途中より 標高 4200ｍ
10月中旬。マチャプチャレからは北北東となる。降雪後の夕焼け。少し上部までは、最近まで氷河があったと思われるが、全く後退してしまった。
（１０）あるピークへの途中より 標高5200m
10月中旬。彼我の高度差が少なくなり、余り見上げなくてもよい！マチャプチャレの北側は雪も多く、ヒマラヤらしい。
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