ゴーキョ方面の山
 Gokyo and Gokyo Peak

 

ゴーキョ・ピーク5360mからのエベレスト8848mとヌプツェ7861m、ローツェ8501m
Mt. Everest 8848m, Nuptse 7861m and Lhotse 8501m from Gokyo Peak 5360m

 

    ゴーキョ・ピーク Gokyo Peak またはゴーキョ・リ Gokyo Ri 5360m へはナムチェ・バザールからドゥドゥ・コシ Dudh Koshi 沿いに行く。Dudh とは牛乳という意味であるが、氷河の雪解け水が片麻岩を溶かしながら流れる白い川からつけられたのであろう。マチャプチャレに源を発し、ポカラを流れる川はセティ・コーラと呼ばれ、同じく白い川の意である。
   クーンブ・エリアにはゴラクシェップからのカラパタールと、ゴーキョからのゴーキョ・リと二つのポピュラーなトレッキング・ルートがある。一般にカラパタール方面の方が人気がありトレッカーも多い。これはエベレストBCもあり、エベレスト登山と同じルートをたどるからであろうか。しかしながら、エベレストの眺めや、ヒマラヤの眺めの良さは、ゴーキョ・リの方が良いと思う。
  ゴーキョ・リの登りかたとして、日本人は早朝に登って、すぐマッチェルモ方面に戻る人が多いかもしれない。しかし、午後から登って夕暮れのサンセット・ショーを見ることを是非お薦めする。エベレストが、黄色、オレンジと色を変え、燃えるような赤となり最後は漆黒の闇に消えていくさまは一大スペクタクル・ショーである。夕焼は一番高いエベレストのためにあるようなものだ。但し、天気が悪いとこの限りではない。
    ゴーキョ・リからは、エベレスト、ローツェ、マカルーとチョー・オユーの4つの8000m峰が見える。また、8000mには少し欠けるが、7952mのギャチュンカンがゴズンバ氷河の奥に聳え、雄大だ。1964年に長野県山岳連盟隊が初登頂した。
    チョラ・パス5330m越えでも書いてあるように、高所に問題がなく体力がある人は、チョラ・パスを越えて、カラパタールとゴーキョ・リの二つを行くことをお薦めする。日本人は余り行かないがヨーロッパ人は結構楽しんでいる。万が一、積雪でチョラ・パスが困難な場合、ポルツェテンガを回ればよい。ゴラクシェップやゴーキョには新しいロッジが多くできている。
  なお、ゴズンバ氷河沿いに6つの氷河湖があり、冬季は結氷することもある。ゴーキョに横たわるドゥドゥ・ポカリ Dudh Pokhari (直訳すればミルク池)4750mも凍り、冬に日本人が乗った氷が割れて落ち、凍死したこともある。ご注意あれ。   

 

 Gokyo Ri 5360m and Dudh Pokhari (Lake) 4750m
 ゴーキョ・リとドゥドゥ・ポカリ(池) 。ピークに登る道が見える。湖の左奥に行くとレンジョ・パスを越えボーテ・コシにでる。

  Unidentified mountain and Gokyo Ri 5360m
 ゴーキョ・リの頭はチョルテンとタルチョーだらけ。奥の山は北西方向。北側にはゴーキョ・リに続く高い尾根があり、チョーオユーの眺めを少し隠す。

  Cho Oyu 8201m from Gokyo 4750m
ゴーキョからのチョーオユー 8201m。チョーオユーは一般的にはは反対のチベット側から登る。

Cho Oyu 8201m from Gokyo 4750m
ゴーキョからのチョーオユー。中央の白いピークが7806m峰で、右から2番目が明大隊の植村直己が初登頂したゴジュンバカンII 7646mだと思う。

 Dudh Pokhari and 5850m Peak
ドゥドゥ・ポカリ(ポカリは池または湖)はゴーキョのシンボルとなっている。水深があるため暖かいのか、12月初旬で一部の凍結だけだった。

 Cholatse 6335m, Taboche6367m, Kantega6685m and Thamserku 6608m from the left. Ngozumba Galcier and Dudh Pokhari.

 Sherpa woman of Lakeside View Lodge at Gokyo
ゴーキョにあるレイクサイド・ビュー・ロッジの女主人。愛想が良くて親切なオバちゃん。帰るときにお土産を貰ったロッジは初めてだ。お薦め。

 

 Makalu8563m, far left, Cholatse 6335m and Taboche 6367m
 チョラツェとタボチェの標高は昔の資料と最近のある市販の地図でかなり違う。市販の地図ではチョラツェの北にArakam Tse 6423mがある。チョラツェより高くなっており、位置的も怪しく間違いかもしれない。右端に見える遠くの小さな三角の山はピーク41、標高6623mと思う。

 Mt. Everest 8848m, from Gokyo Ri
  南西壁のイエローバンドがよく見える。エベレストは太古の昔は海の底だった。ヒマラヤはまだ隆起を続け、また北に移動している。

Sunset  view of Mt. Everest 8848m, from Gokyo Ri
エベレストの夕焼。ゴーキョ・ピークに午後から登り、エベレストの夕焼ショーを見ることをお薦めする。日の出の風景は見たことがなく分からない。

 Gyachung Kang 7952m from Gokyo Ri  5360m
ゴズンバ氷河の奥に1964年に長野県山岳連盟隊が初登頂したギャチュンカン 7952m。右のピークはKharma Chotal 7020mか。

Sunset View of Gyachung Kang 7952m from Gokyo Ri  5360m
ギャチュンカン の夕焼の方がエベレストより迫力があるかもしれない。

 Makalu8563m from Gokyo Ri
マカルーの撮影は望遠で引っ張らないと厳しい。ルクラのロッジでマカルーのBCから戻ってきたフランス人に会った。再挑戦で何と1ケ月も歩いたと。

ゴーキョ・ピークからの眺め。恐らく北東方面だと思うが、恥ずかしながらどこを撮ったのか分からない。写真を撮る時にはアップだけでなく、全体がわかる広い範囲の写真も撮っておかないと、山座同定に苦労する。この写真も面白い写真だけに残念。

 

 <2006年の記録:カラパタール、エベレストBC、チョラパス、ゴーキョ・ピーク 11日間 Kala Pathhar, Cho La Pass and Gokyo Peak>
Nov. 29, Wed
    カトマンズ→ルクラ、ナムチェバザール3440m     Kathmandu to Lukla Yeti Air, and to Namache Bazar
Nov. 30, Thu
    ナムチェバザール→オルソー4060m               Namche Bazar to Orsho
Dec. 1,  Fri      オルソー→ゴラクシェップ5140m                 Orsho to Gorakshep
Dec. 2,  Sat    ゴラクシェップ→エベレスト・ベースキャンプ5364m→ゴラクシェップ→カラパタール5545m→ ゴラクシェップ
                                                                 Gorakshep to Everest Bace Camp, Gorakshep, Kala Pathhar,  return to Gorakshep

Dec. 3,
  Sun    ゴラクシェップ→ゾングラ4830m                  Gorakshep to Dzonglha
Dec. 4,  Mon   ゾングラ→チョラ・パス5330m→タンナック4700m          Dzonglha to Cho La Pass and Thangnak
Dec. 5,  Tue    タンナック→ゴーキョ→ゴーキョ・ピーク5360m→ゴーキョ4750m
                                                                                  Thangnak to Gokyo and Gokyo Peak, return to Gokyo
Dec. 6,  Wed    ゴーキョ→ポルツェテンガ3680m               Gokyo to Phortse Tenga
Dec. 7,  Thu    ポルツェテンガ→モンジョ2835m                 Phortse Tenga to Monjo
Dec. 8,  Fri     モンジョ→ルクラ2840m                             Monjo to Lukla
Dec. 9,  Sat     ルクラ→カトマンズ                                   Lukla to Kathmandu, Yeti Air      

 

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