アルプス山岳博物館 (スイス ツェルマット)
The Alpine Museum(Alpines Museum) in Zermatt, Switzerland

 

                   ツェルマットの山岳博物館 (The Zermatt Alpine Museum)
  アルプス山岳博物館(Alpines Museum: The Zermatt Alpine Museum)はスイスのマッターホルンの麓のツェルマットにある瀟洒な博物館である。エドワード・ウィンパーのマッターホルン初登頂時代からその後のマッターホルン登攀の展示が目玉であり、登山用具の変遷、地質・植物・動物などの自然史、昔の人々の生活などが展示されていある。山好きの人には是非訪れて欲しい。
    なお、2006年末に近くに新たにマッターホルン博物館がオープンしたようである。そのためか、「地球の歩き方」スイス編の古いバージョンには、山岳博物館が紹介されていたが、2007〜2008年版からは削除されてしまい残念なことである。まさか、山岳博物館がマッターホルン博物館に代わったということはないだろうが・・・・?

 人物写真の中央は、1865年7月14日に、マッターホルンを初登頂し、生還したエドワード・ウィンパー、左右はツェルマットのガイドのピーター・タウクヴァルダー親子(左が父、右が息子)。7人のメンバーのうち、4人が滑落、とっさに踏ん張った3人との間のザイルが切れ、そのまま氷河に消えた。死んだ4人はザイルで結ばれていた。生き残った3人もザイルで結ばれていた。ところが、4人と3人を結んでいたザイルが旧式の細いもので、衝撃に耐えられずに引きちぎれた。下のザイルは1850年〜1910年頃に使われたザイル。切れたザイルが細いことがわかる。   (参考:「地球の歩き方」スイス編)
 Photos: Peter Taugwalder (father) a guide from Zermatt, Edward Whymper and Peter Taugwalder (son) from the left. The center rope was connected between three climbers, who were Wymper and Taugwalder father and son, and other four persons. It was cut at the  time of descending from the Matterhorn by slipped down of four climbers. They were fallen down to the glacier due to the cut rope.
 

 

 マッターホルン登頂時に使ったもの。右下は登頂後の8月15日にウィンパーが書いた手紙

 左端にイタリア側(リオン稜またはイタリアン・リッジ)から登り、ウィンパーに敗れ引き上げた、Jean Antone Carrelの肖像画がある。

左端にマッターホルンを囲んで初登頂した7人の肖像画がある。その右は有名な滑落している絵。

東壁や北壁などの登攀の歴史の写真がある

登山用具の変遷

 1900年頃の氷河上のグループツアーとガイド。女性はロングドレスである。

スキー。私の古い山スキーもこれに近い形だった。

昔の民家と生活用具。100年以上の昔、スイスの暮らしは貧しく、ヨーロッパのド田舎であった。今はすっかり豊かな国だ。

 自然史コーナー

自然史コーナー

 地質の自然史コーナー。アルプスは昔はアフリカの辺りにあり、プレート移動により北上し、押し上げられて高い山脈となった。

蝶や鳥の自然史コーナー

 植物の自然史コーナー

地質コーナーの前にあるマッターホルンの模型

   

 home

 menu