2004年2月に正式オープンした、ポカラにある国際山岳博物館。ネパール登山協会
(NMA:Nepal Mountaineering Association) が20年近く前からの永年の夢をかなえ、アンナプルナ連山やダウラギリ、マナスル三山を望むことができる、51,000�屬發旅�大な敷地に建設された。各国の山岳関係者からの支援も受けたが、日本の山岳諸団体や個人の援助が国別としては最大の貢献をしている。
展示は山岳民族、山の自然、登山関係の三つのコーナーがあり、ACAPやICIMOD、IUCNなどの外部団体のコーナーもある。登山関係では英国によるエベレスト遠征の1920年代から1953年の初登頂の写真や、フランス隊による人類初の8000ｍ登頂の隊長モーリス・エルゾーグ寄贈の装備などがある。山の自然ではヒマラヤの成り立ちを学んだり、ヒマラヤの高山植物の写真を見ることができる。ネパールを地質・自然・文化。民族等総合的に研究し、世界に紹介した、地質学者のToni
Hagen のコーナーは貴重なものである。
日本人に関連した主な展示品には次のようなものがある。マナスル初登頂者の故今西壽雄氏の多くの登山用品を展示したマナスルコーナー、田部井淳子氏コーナー、日本人で初めてチベットに潜入し、チベット旅行記で世界的に有名な河口慧海コーナー、野口健氏のエベレスト清掃登山の回収品の環境コーナー、秋田県八島町寄贈の東北の民の生活用品コーナーなどである。また、大森弘一郎氏の空撮による大型山岳写真は迫力がある。杉山脩氏の版画も評判が高い。
館内には日本の書籍を含め図書室や、土産品の売店、チベット仏教のラカン（寺の本堂）もあり、ラカンはチベット難民のおばさんが護っている。
館外には、マナスルの双耳峰を模した模型があり、2006年4月にはフランスの援助により人工登攀壁が完成した。
また、ネパールの民家を模したレストランがあり、天気の良い日にはアンナプルナ連山を見ながらネパール料理を楽しむことができる。
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