ネパールの人々 (4):クンブー・エリア

Nepalis IV, Khumbu Region

  

 ナムチェバザールの市の風景

  ナムチェ・バザールは名前の通り、毎週金曜日に市が開かれる、クンブー・エリアの中心地である。シェルパ民族は行政的にいえばソルクンブー・ディストリクト(日本語では県または郡と訳す)の大体3000m以上の地域に多く住む。高度が下がるとタマン族など、他の民族が増える。
  いわゆるエベレスト街道もトレッカーの増加で大発展した。寒村であったナムチェには高いホテルやロッジが立ち並び、インターネット・カフェもある。店もたくさんあるため大抵の装備もここで調達できる。一方、チベットからもチベット人が安い中国商品を持ち込み、ナムチェの入口に近い方の下の広場でマーケットを開いている。ソル地方から来たポーターはここで中国商品を買いだめをしていた。

  

 ルクラからナムチェに行く途中のチェプルングの少年

 Mong La の子

 土産物売店の店番をしていた、非常に人なつこい子。 Khumbu Phakdingにて

  Khumbu Pangbocheにて

 GorakshepのLakeside View Lodge のサウニ(女主人)。親切で気前がよく、気に入ったロッジだ。シェルパも女性がよく働く。

Periche のロッジのシェルパニ。ゴラクシェップにもロッジを2つ持っているやり手のオバちゃん。

 Dingbocheのロッジの庭でヤクの荷造りの準備

  陽光の下でオイルマッサージ。Chheplungにて

(左)キャラバンの途中、くつろぐクライミングガイドやポーターの遠征スタッフ。Phortse Tengaにて。(右)プモリ遠征でベースキャンプから出発の時。

     彼らはソルクンブーの住民ではなくシェルパ族でもない。タマン族がメインで、ライ族がはいる。衣装を調え、装備を担ぐと凛々しいクライマーに変身する。右の写真の左から2番目がサーダーのTulubahadur Tamangさん。通称ツルさんと呼ばれる優秀なサーダーで、多くの日本のヒマラヤ遠征隊が彼の世話になっている。名前の通りタマン族である。クライミングガイド(いわゆるHigh Altitude Porter 通称HAP、またはシェルパ族が多いことから、民族名が職業または機能名になったシェルパということが多い)をしているのはシェルパ族だけではない。タマンやグルン、ライにも優秀なガイドがいる。むしろ最近は、成功したシェルパは危険なクライミングガイドをやりたがらなくなってきている。シェルパという民族名が、クライミングガイドやHAPの職業・機能名にもなっているため、この職業の人は全てシェルパ族と誤解している人が多い。

 

home menu