槍ヶ岳北鎌尾根から穂高(1)   1970年5月

 

 1970年5月1日〜6日。和歌山県にある山岳会KRCのメンバー4人の山行。
   北鎌尾根を登ってから穂高への縦走をした。若い当時は元気だったが、年をとった今であれば槍から下りてしまうだろう。他の3人は予定通り7日までかけて西穂まで縦走した。私は奥穂山荘のある白出のコルまで来ると里心が出て、涸沢経由で長野の実家に帰った。帰るとなると帰心矢の如し、バスに間に合わせるため、コルから涸沢、横尾と殆ど走るように駆け下り、上高地まで4時間チョッと(?、はっきりとは覚えていない)で下ったかもしれない。今でも涸沢に下る時に時々思い出すが、今ではとてもそんな体力はない。
 最近の装備に比べれば極めて簡素な装備であった。当時は一般的にヘルメットは純粋な岩登りの時しかつけなかった。ザイルは携行したか忘れたが、全く使用しなかったと思う。

   最近の北鎌尾根の状況は当時と大きく変わっている。水俣川にかかっていたつり橋は朽ち果ててしまい、湯俣から千天出合までのアプローチが大変なようだ。1990年5月にも再度登ったが、つり橋は壊れかけているもののかろうじて渡れた。道は崩れて荒れているところが多く、まさに取り付きまでが核心部といった感じである。このため最近は水俣乗越か貧乏沢から天上沢に下り、北鎌沢右俣から北鎌のコル経由で登る人が多いようだ。今や北鎌尾根をほぼ末端のP2から登ったというのは貴重な経験だろう。

   写真以外の記録がなく、写真ですらどこで撮ったか分からないものが多い。白水社の日本登山体系の「槍ヶ岳・穂高岳」のルート解説とルート概略図を下記に参考に紹介する。

 なお、カメラは昔懐かしいオリンパス・ペン。勿論、最近名前が復活した一眼デジカメではなく、36mmフィルムを半分にしたハーフ・サイズのカメラである。

    

            地形概念図(白水社、日本登山体系の「槍ヶ岳・穂高岳」より)

     

           ルート解説(白水社、日本登山体系の「槍ヶ岳・穂高岳」より) 

          

          北鎌尾根上より槍の穂先を望む。北鎌尾根上の数少ない写真 

        

                     ルートチェック?Tさん

         

                    槍ヶ岳の穂先を下った後で

       

           大喰岳か。頂上と頂上の手前に点のような登山者が見える

         

                       槍沢を行きかう登山者

      

               パートナーのYさん。昔の一般的な格好である。

      

                      パートナーのSさん

      

                      槍ヶ岳方面を振り返る

 

    奥から、槍ヶ岳、大喰岳、中岳(と思う)。南岳小屋付近でテントを張ったかもしれない

                 

        

                              北穂、奥穂、前穂

        

                      大切戸越しに北穂高

              

          滝谷。最近登っていないので、どこがどこのルートか分からなくなった。

             

                           縦走路を行く

        

                     雷鳥。縦走中よく見られた。

        

                      おなじみの前穂北尾根

        

                      雲海越しに常念岳

        

           奥穂高岳。このあたりの写真はどこから撮ったか覚えていない。

        

                        槍ヶ岳はるか 

 

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