中岳西尾根から槍ヶ岳(1973年1月)

 

 1973年正月の、和歌山県にある山岳会KRCの冬山合宿。中岳3084mは槍ヶ岳から南の大喰岳と南岳にはさまれた地味な山である。
  中岳西尾根は槍・穂高西面の尾根ルートでは難しい方に属する。今ではルートの記憶は殆どなくなってしまったが、槍ヶ岳を登ってからの大喰岳西尾根から(と思うが)槍平方面への下山は吹雪かれた。メガネについた雪や息の水分が凍って見えにくくなり、苦労したことを覚えている。まだ高かったカラー写真ではなくて、費用を節約した白黒写真を見ると、装備や服装はかなり古めかしいし、ガチャ類も最近に比べればかなり簡素である。レトロな記録としてご覧頂きたい。

   白水社の日本登山体系の「槍ヶ岳・穂高岳」のルート解説の冒頭には次のように記されている。
   「上半部に三つの岩峰を持ち、ハーケンの使用も強いられ、ナイフエッジ、岩稜、急斜面と変化に富んだ尾根である」

   最近はバリエーション・ルートを登る登山者は少なくなり、しかも殆どが「チャレンジ○○」に代表される有名ルートに集中している。従って、「チャレンジ」に載っていないこのルートの名前をを知っている人は少なく、挑む登山者も殆どいないかも知れない。
  当時はメンバーをアタック隊とサポート隊に分け、サポート隊にテントなど幕営関係の荷揚げと撤収を支援してもらった。当時のように重い荷物一式を担いで登攀すると厳しいだろう。

    

            地形概念図(白水社、日本登山体系の「槍ヶ岳・穂高岳」より)

    

           ルート解説(白水社、日本登山体系の「槍ヶ岳・穂高岳」より) 

          

   アタック隊3人のうちの、TさんとSさん。中岳西尾根にて幕営。少し急な斜面に設営したようだ。 

          

                         穂高方面を望む

                   

                       小岩峰P2の手前か??

          

                            大喰岳?

                   

                           槍ヶ岳の穂先

         

                      槍ヶ岳から穂高方面を望む

         

                    槍ヶ岳頂上で一服するパートナー

         

                  槍ヶ岳の頂上から穂高方面をバックに

          

                          笠ヶ岳方面

           

                           北西方面と思われる山々

          

                    下降途中。まだ視界が良かった頃

                   

        以下の写真は、どこのどんな場面で撮ったか記憶にないが、当時の状況がわかる。

          

                   

          

  

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