ポカラと近郊からのヒマラヤ

ポカラとポカラ近郊からのヒマラヤ
Himalayan View from Pokhara and its neighbor

Photo:Himalayan View from Peace Pagoda in Pokhara

   ポカラのフェワ湖の南側の丘にある日本山妙法寺からの眺め。一番左がダウラギリ、中はアンナプルナ･サウスからラムジュン･ヒマールまでのアンナプルナ･ヒマール、右の方にマナスル三山があるが、写真は霞んで見えにくい。なお、アンナプルナと名前がついているピークはⅠ峰からⅣ峰とアンナプルナ･サウスがあり、Ⅰ峰からⅣ峰は高い順に番号がつけられており、ついでサウスとなる。アンナプルナⅠ峰は1950年にフランス隊のモーリス・エルゾーグとルイ・ラシュナルが人類初の8000ｍ峰として初登頂した。昔、登山に熱中した人たちは、モーリス･エルゾーグの「処女峰アンナプルナ」を読み、ヒマラヤの夢をかき立てられたものである。マナスル、ピーク２９とヒマルチュリはマナスル三山とも呼ばれ、何れも日本隊が初登頂した。またアンナプルナ･サウスも京大隊が初登頂した。
　　アンナプルナ･ヒマールの中央に見えるマチャプチャレの手前がサランコットで、手前の横たわる湖がフェワ湖である。フェワ湖の右の湖岸がレイクサイドそしてポカラの街が開ける。
     ポカラのような大きな街から、ダウラギリ、アンナプルナ、マナスルの８０００ｍ峰が3つも見え、アンナプルナ･ヒマールが眼前に聳える風景は世界の他にないだろう。河口慧海師も110年近く前にポカラを訪れ、ポカラはネパールで最も美しい街だとチベット旅行記に記している。
     ポカラは、アンナプルナ・ヒマールの登山やトレッキングの玄関口で、多くのトレッカーや観光客を迎えている。フェワ湖沿いのレイクサイドにはホテル･ロッジやみやげ物店･レストランが並んでいる。また、ビュー･ポイントであるサランコットや日本山妙法寺ではミニ･トレッキングが楽しめる多くのルートがある。それ以外にもフォクシンやカフンダーラ、カリカなど沢山のトレッキングルートがある。また、セティ･コーラの侵食による深い渓谷美も随所に見られ、日本であったならそれだけで立派な観光コースになりうるが、ポカラではありふれた景色の一つに過ぎない。
     写真にはポカラやポカラの近郊各地や、我が家の屋上など地上から撮影したもの以外に、ポカラの飛行場から飛ぶ、ハングライダーにエンジンをつけたようなロシア製の軽飛行機(Avia Club)から撮影した写真もいくつかある。ポカラ近郊のミニ･トレッキングコースも別途紹介する。


Annapurna I ,8091m ポカラ市内の屋上より。３月	Annapurna I, 8091m ポカラの北方上空の約2500～3000mの軽飛行機より。１２月中旬

Annapurna II, 7937m ポカラ北方の上空、約2500m～3000mの軽飛行機より。１２月中旬	Annapurna II, 7937m ポカラ市内の屋上より。１１月の早朝。目のいい人はポカラからアンナプリナⅡ方面の雪崩が見えることもある。

Annapurna II and Annapurna IV 7525m ダンプスより。１１月初旬	Annapirna II and Cloud アンナプルナＩＩ峰と雲。１１月夕方。珍しい形の雲だった。ポカラの山岳博物館の近くより

Annapurna II and Annapurna IV 7525m ポカラ市内の屋上より。１１月下旬の朝	Annapurna III, 7555m ポカラ北方の上空、約2500m～3000mの軽飛行機より。１２月中旬

Annapurna III, 7555m ポカラ市内の屋上より。１１月下旬の朝	Annapurna IV, 7525m ポカラ北方の上空、約2500m～3000mの軽飛行機より。１２月中旬

Annapurna IV, 7525m サランコットより。１月下旬	Annapurna IV, 7525m ダンプスより。１１月初旬

Annapurna South, 7219m ポカラ北方の上空、約2500m～3000mの軽飛行機より。１２月中旬	Annapurna South, 7219m ダンプスより。飛行機はジョムソンからの帰り便。３月中旬の新雪直後

Hiun Chuli, 6441m 　 NMA ピークの一つ。ポカラの屋上より、１月１日	Hiun Chuli, 6441m NMAピークの一つ。ダンプスより、１１月初旬

Machhapuchhre, 6997m ポカラ北方の上空、約2500m～3000mの軽飛行機より。１２月中旬	Machhapuchhre, 6997m ポカラ市内の屋上より。１月下旬

Machhapuchhre, 6997m 　カリカにて。菜の花と。１月下旬（2005年のモンスーンに雨がやや少なく、2006年にかけて山は雪が大変少なかった）	Mardi Himal, 5587m マチャプチャレの支峰で目立たないが、NMAクライミング･ピークの一つ。ポカラ市内の屋上より。１１月初旬

Lamjung Himal, 6986m シャングリラ･ホテルの南より。３月中旬	Lamjung Himal, 6986m 　ポカラ市内の屋上より。１１月初旬の夕方

Peace Pagoda, Manaslu, Peak 29 and Himalchuli 日本山妙法寺と、マナスル三山。ピークは左からマナスル、ピーク２９、ヒマルチュリ。何れも日本隊が初登頂した。	Manaslu 8163m and, Peak 29 7893m and part of Himalchuli サランコットより。1月下旬。ヒマルチュリの頂上は写っていない。

Manaslu 8163m サランコットより。1月下旬。マナスルは1956年5月9日に、第三次日本隊により初登頂された。2006年は登頂50周年	Himalchuli 7893m (left) and Paraglider 　サランコットより。1月下旬。サランコットはパラグライダーでも有名。シーズンには沢山舞っているが日本人は少ない。

Manaslu 8163m and, Peak 29 7893m and Himalchuli 7893m フォクシンより。1１月中旬。右側の棚田は頂上近くまで耕されている。	Machhapuchhre and Annapuruna Himal 　左からマチャプチャレ、アンナプルナⅢ、Ⅳ（分かりにくい）、アンナプルナⅡ、ラムジュン・ヒマール。手前はポカラの街

Dhaulagiri 8167m プンディコットより。1月初旬	Machhapuchhre 6997m 国際山岳博物館より。10月